徳川家と豊臣家の血が私の中に流れています。
太閤秀吉の従弟である青木勘七は、北ノ庄城を預かっていましたが、関ヶ原の戦いで西軍に敗北してしまいました。その愛娘のお梅も、父を案じつつ明日を知れない逃亡生活を余儀なくされていました。
ある日、お梅は徳川家の血縁であることを知ります。更に、敵将の家康の側妾となる話が持ち上がります。しかしお梅は、家康の寵臣である本多弥八郎の凛々しい姿が忘れられずにいました。
この戦乱の時代、女性は政治の道具とされていましたが、お梅は数奇な運命から逃げずに"戦った"女性として描かれます。
諸田玲子:1954年静岡市生まれ。外資系企業勤務を経て、テレビドラマのノベライズや翻訳を手がけた後、作家デビュー。96年『眩惑』でデビューする。2003年に『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞受賞。2007年に『奸婦にあらず』で第25回新田次郎文学賞受賞。2012年、『四十八人目の忠臣』で第1回歴史時代作家クラブ賞受賞。「お鳥見女房」シリーズ、「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズ、「天女湯おれん」シリーズなど、数々の人気シリーズを持つ。近著に『花見ぬひまの』『ともえ』『波止場浪漫』(上下)などがある。
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