本多は、二十歳で死んだ転生の若者の証跡を探す気力をすでに失くしており、透が自殺未遂の末に失明しているのを見ていた。本多は自分の知らないところで、若者がどのように転生しているか探ろうという気力をも失っていた。もしそういう人がいたら、それでもよい。自分にはもう彼らの生に立ち会うこともできず、立ち会おうともできない。星々の運行が自身を置き去りにし、極わずかな誤差がジン・ジャンと本多の転生を広大な宇宙の別々な方角へと導いたのかもしれない。本多は自らの生涯を費やし、三つの世代にわたる転生は本多の生の運行に添ってきらめいた後、今は忽ち光芒を曳いて、本多の知らぬ天空の一角へ飛び去った。あるいは、何百番目、何万番目、何億番目かの転生において、本多は再会するかもしれない。
クリスマスイブの晩餐会で、慶子が透に真相を打ち明かし、麗しい友情を犠牲にしてしまったことで、本多は邪険な虐待から解放され、準禁治産法の処分を免れた。しかし、自分の生涯を厳密に追い求めてきた超越的な秩序が、わずかなことで目の前から消えるまで、根本的な謎解きを行う必要があった。生々流転の何億万もの星の軌跡の中で、自分自身を置いて働かせるには己の理性を怙恃に全局を見極めることが必要だったが、本多繁邦や安永透が己の理性を失ってもうかばわしくない宿命に陥らずに済む方法はなかった。
しかし、純粋なもののために生き、その純粋さによって人と違う立場に立てるようになることができる。これは成り立つ。対蹠的に、人と違うように生きることはできるが、これは本多が避けたいことだった。過去の三世は、純粋さによって早々に果ててしまったが、透は偽物だと摘発されて、自尊心を抱えて夭折した。自分が人とは違うという自尊心だけにすがっていた。透は夢日記を焼き、その輪廻転生を証した遺物を燃やして、自分の人生に未曾有の傷つきを受けた。
この数十年にわたる荒唐無稽な転生の話は、本多の一介の独り言かもしれない。青春少年少女たちは本多の命の昴の軌跡を一瞬擦り抜けて、知らぬ他所へと向かう、流れ星のように消え去ってしまうかもしれない。本多自身も、自意識の誘導に敵わず、我執に陥っていた。透の死を思い出すことが、本多を慰めていた。自己の恥辱に若者の死を重ね、心が休まり、寛恕に鼻をうごめかせた。本多は慈悲心というものの、公然な残酷さに酔うことができた。
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