人生で大切なことは、何を手に入れるかではなく、何を捨てるか――。この哲学的な言葉を紡いだソール・ライターは、初期から広告写真、プライベートヌード、ペインティングまで、約200点もの作品を残しました。さらに、アトリエ写真や愛用品などの資料も収録されています。ソール・ライター財団の全面協力のもと、この完全オリジナルの作品集は、日本人を惹きつける、人生観や情緒的な表現、浮世絵の影響を感じさせる構図や色彩など、深遠なる魅力に迫るものとなっています。
1923年、アメリカ、ビッツバーク生まれ。1940年代、絵画のようなカラー写真の先駆者として、また「ヴォーグ」「ハーパーズ・バザー」などの有名ファッション誌の表紙を飾ったソール・ライター。商業性が強く求められる80年代になると表舞台から姿を消してしまいました。2006年、ドイツのシュタイデル社から初の写真集が刊行されるや“巨匠の再発見"と熱狂的に受け入れられ、世界中で展覧会が開催。2013年ニューヨークで死去。
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