第155回(2016年上半期)芥川賞受賞作
36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏はいない。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食。夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
【日】村田沙耶香1979年出生于日本千叶县。毕业于日本玉川大学文学系艺术文化专业。2003年以处女作《哺乳》获得第46届群像新人文学奖优秀作品。2009年出版的《银色的歌》获得第31届野间文艺新人奖。2012年出版的“思春小说”《白色的街、那种骨头的体温》获得第26届三岛由纪夫奖。2016年由真实体验创作的话题性小说《人间便利店》获得第155届芥川奖。
相关推荐
© 2023-2025 百科书库. All Rights Reserved.
发表评价