東京奇譚集

肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。大切なものを突然奪われた人々が、偶然と驚きに満ちた世界に迷い込む。

孤独なピアノ調律師が微かな光の行方を追う「偶然の旅人」や、サーファーの息子を喪った母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語が織りなす。

作者简介

【著者情報】（「BOOK」データベースより）村上春樹（ムラカミハルキ）１９４９（昭和２４）年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。’７９年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』（野間文芸新人賞）、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』（谷崎潤一郎賞受賞）、『ねじまき鳥クロニクル』（読売文学賞）など。訳書も多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）