金井美恵子全短篇 3：queer视角下的兎

1、危うい近親相姦願望

•少女の初潮を示す赤飯＝産む性を獲得したことの暗示

<食＞の性的な寓意性

・父親のマッチョmachoな身体性＝「屠殺人」（初期金井文学の典型像）

男性による女性への性暴力と動物を食肉化する行為との類縁性

屠殺者のナイフ＝ペニスpenis

→家父長制下での肉食文化と性暴力の密接

・百合＝純潔や処女性を象徴する

２、肉食と殺害に惑溺する少女

・父親から殺害の役割を引き継ぐ少女：ジェンダー的には女性から男性へとトランスしている＝性別越境

凌辱の対象→凌辱の主体（屠殺人）

・精神分析には：自己の欲望が他者の欲望として実現されることに、最大な欲望充足を得る

・父親を真似している時：屠殺された兎に、自己投影している

／原文：武内佳代